前回に引き続き然別湖のネイチャーガイドについて書いていく。今回の然別湖の森は大きな岩が積み重なってできた森と山らしく、隙間がめちゃくちゃあるらしい。ただ積み重なっているだけだから隙間という隙間があるらしい。その中に雨などで水が溜まるらしい。そして北海道であるため雪も積もるらしい。その雪が隙間にずっと残っているためその氷というか雪は永久凍土と呼ばれいている。歩いているところにも隙間という隙間がたくさんありその中に手を入れるとかなり涼しい。ある隙間を除くと永久凍土が見える。実際に今回見ることができたのだが、こんなに暖かい春にもがっつり凍っていることに驚いた。この山自体がすべて凍っているようなものだからその氷の塊が年中解けないんだろうなって思った。また、山自体が冷えているため面白いことが起きる。標高の低いところは空気が濃くて暖かい。だが標高が高くなっていくと次第に冷えていくのが普通だがこの山は麓が一番冷えていること。なぜか。麓の方が山の氷?冷えているところの影響を受けやすく上に行くほど山の冷えているところの影響を受けないため逆にあったかくなるとのこと。だから麓が一番冷えていて涼しいらしい。永久凍土ができるような地形のために起きる現象だ。そこらへんも面白いなーと思った。また、他にも苔を何倍率にしてみてみましょうとなった。マクロレンズをちょうど持っていたためアイフォーンの一番画質が良くなる4Kビデオで撮りながらマクロレンズで倍率を最大限にして苔をのぞいてみた。そうすると、苔も植物だということがはっきりわかる。ちゃんと茎と葉っぱが存在しており、それらが小さすぎるためにああいう苔むした平らな感じに見えるみたいだった。そのように自然をマクロにもミクロにも見て考えてみることで様々な姿が見えてきてそれらすべてに対して自然は面白い答えというか表情を見せてくれる。そのため考え出すととまらなくなり、研究していると止まらなくなるから学者や研究者という職業があるのだろうと思った。他にも菫の花があちこちに割いていることが多かった。ガイドさんはこれも話題にしてくれ、スミレはどのように種が運ばれ、どのように咲くのか?答えはアリが運んできたところに咲くとのことだった。その証拠にスミレがいっぱい咲いているところにはありがたくさんいたしアリの巣も見つけられた。また、この時見たスミレはよく見るような中心から均一に咲いている様子ではなく空側の花弁が270°くらい曲がったような形だった。これらは虫に見つけてもらいやすくするために空に向かって咲いているのだという。美しく咲くというよりかは受粉をしたりするための花弁という機能性が垣間見える。何のために咲いているのか、何のために蜜を蓄えるのか、なんのために果実を持つのか。それらすべては子孫繁栄。その一点に収着する。その辺を考えれば考えるほどおもしろくなっていくし、そこらへんの草木でさえも全て理由と原因と仕組みがあるということが面白い。
(サムネは苔の拡大写真)