読書とキャリアについて3

続けてまた違った観点で読書に触れたいと思う。
読書は技術書、スナック本、教養本にわけて使い分けていくのがいいということだ。
まず、技術本について。
これはなんぼあってもええですからね。一番お金を惜しまずに投資していくものと思っている。
気になったものがあったら即ポチである。前回のものに繋げるなら完璧にレシピ本だ。
Reactについて面白そうな実践本を見つけたら即ポチして土日で作ってみるなど、年収に直結するもののため月1万以上はかけて買っていって体に覚えさせていくのがいいと思う。重要度でいったら中ぐらい。
暇な時間があるんだったらカフェで本片手にやるべきだと思う。そのため本を読む、内容をやってみる上でのカフェ代も惜しまずに使っていくべきだと思う。家で集中できるのが一番いいんだけど、一杯500円のコーヒー買って少なからず手が動くのであればお金を使うべきところだと思う。技術書は大体前半で技術の大事なところが紹介された後に後半に実際に手を動かして慣れていく形式が多くて、大体この後半戦で分かった気になって読み飛ばしたりサンプルコードで満足することが多い。前半戦できれいな箱を作った後に後半戦で中身をチマチマ詰めていくところが技術本としては大事な部分なんだけど、それらしい箱ができて満足してしまうことが多い。この退屈な後半戦をしっかり詰めていくためにカフェやらかっこいいガジェットが必要なら投資すべきではあると思う。すべては行動力とモチベーションのために。
だから技術本は一番お金と時間がかかるんだけど、一番付き合うべきめんどくさいやつって感じ。
次にスナック本についてだが、
これは中身はないけど、なんかやる気になったりためになった気になってモチベーションがあがったりする本のことだ。
最近は本でなくとも同じような内容の動画もここに入れていいと思う。要はテンションが上がればよいって感じ。
そのかわり、スナックのため中身はなく、では実際にどうすればいいんだっけ?と気が付くと無駄な時間を過ごしたと落ち込む可能性はある。でもたまに読むと良いこともある。たまに夜中にポテチをかぶりつくと異様に幸福感を得られるように
技術書やあとで出てくる教養本のような重いもので疲れているところにサクッと1時間くらいで読めるものがあると精神衛生的には良かったりする。とはいえ、毎回この本が言っていることって1ページで済むよなぁと思うことが多々あるから毎回次こそはこういう本は買わない!って約束するんだけど、息詰まっている時に本屋さんやアマゾンでいい顔したスナック本を見るとついつい3冊くらい買ってしまって、うち2冊は読まずにクローゼットにしまってしまう。
でもこれもテンションやモチベーションが上がるのであれば必要経費としてたまに摂取するのが良いと思われる。
最後に、教養本について。
これはなによりも優先すべきものだと思う。最近朝活について気になって調べてしまうのだが、朝起きて一番頭が元気な時に仕事を始めるよりも優先すべき最も大事なことが教養本の読書だと思っている。
教養本、別の言葉だと古典の良書などがそれになる。自分という人間を木に例えると教養本の読書は土壌を整えてより良くしていく工程だと思っている。土壌を良くしていくことで自然と成長し自然と実をつけるように、すべての根柢にあるべきものだと思っている。セネカの「人生の短さについて」でも言われていることだが、忙しさに追われて自分の人生を生きていないことほどみじめなことはない。こんなに悲痛な響きがあるだろうか。一生懸命仕事もしてきたし読書も頑張ったし私生活も頑張ったつもりだったけど、実は自分の人生として使った時間はあまりなく、真に生きようとしたときに高齢で生きられなくなっている状態ほど悲しいことはないと思う。最近のタイパにも通じているのかはわからないけど、自分の時間は貴重で、ほいほいあげているといつの間にか鬱になっているみたいなことが起こると思う。実際、自分も高校までの学生時代はそういう人生だったとたまに嫌になる。人の顔を伺い、建前でやりたくないこともやりながら、思ってもないことを言って、周りが円滑に進めばいいと自分をふさぎ込んで自分が嫌になる。という生き方は今思うとラットレースのようだと思う。それは大学生で一人暮らしするようになってから一人の時間が多くなって、人付き合いも少なくなってきた時らへんから気が付いていったのだけど、実家はいいところではあるけど、大人数で一緒に暮らすことって結構息苦しいことだったなーって思った。
自分のやりたいことのために自分の時間を使って、なにより優先させるということこそより良く生きることだと最近思う。
仕事も要はその会社の社長のために労働力として自分の時間とエネルギーを渡して対価としてお金をもらっているという観点だと自分の時間を切り売りしていることになる。大体の人がこの社会の罠から抜け出せないし満足している。
最近よく思うのは結局他人のために働いて他人がしたいことのために自分の時間を使っているなぁということだ。
その目線で過ごしていると常識や人付き合いとか慣習が自分の時間を奪ってくる悪いやつらに思えてくる。
では自分の時間を確保したらどうすればいいのか?自分が本当にやりたいことを優先させること、人生のためになる本を読んでいくことだと思う。本当に古典や名著は読めば読むだけ栄養になるからどんどん読んでいきたいと思っている。
前に計算したことがあるんだが、岩波文庫で今でているすべての本を自分の生涯では読み切れないということが分かった。
とても悲しかったしとても短い人生だなぁと思った。ただ生きるためには人生は長いが、何かを為すためには人生は短いとはよく言ったもので自分に残された時間はいかほどかを計算してみると時間を奪ってくる敵が見えてくると思う。
(サムネは気持ちよさそうなナマケモノ君)