そんな山の中で恐怖を味わった後に北海道ホテルに泊まった。いかにもバブル時代に建てたようなホテルだったが、サービスとしてはとても良かった。ベッドも寝やすかったし対応などもよかった。だが十分にゆっくりできる時間と余力がなかったためそこまで味わえなかったが温泉がとてもよかった。本当に天然の温泉であり、石油、石炭になれなかった植物たちが混ざっているため温泉の中に藻のようなものがたくさん浮いていた。普通に考えたらきたねぇと思うかもしれないが、その当時の植物やお湯が肌で今ここで味わえているということがとてつもなく貴重な体験のように感じた。地方にこそそういうかけがえのなくて守るべきものがああることを身をもって知った。このホテルで過ごした記憶としては疲れて寝ちゃったとか温泉が良かったようなものだった。他にもパン屋さんがホテル内にあったりアンテナショップみたいなものがあってそこで菜の花油を買ったりもした。チェックアウト後はすこしホテルの周りの庭を散策した。その中でクロユリという植物があって面白かった。なかなか黒いユリはないなぁと思いながら近くにいって香りをかいでみるとめちゃくちゃ臭かった。腐敗臭がして朝から最悪だった。でも自然の中を歩けたため少し体力や気力が回復したのを覚えている。その後はまた駅前に向かって、レンタカーを借りてドライブをしていった。最初に六花亭の本店に行った。商店街の一角に存在していて、駐車場が分からなくて戸惑った記憶がある。やっぱり本店だけあって小樽で見たお菓子+珍しいようなものもたくさんあって面白かった。相変わらずコーヒーと限定のバターサンドを頼んでゆっくりした。やっぱりコーヒーはおいしくてほっこりした。
その後は帯広近くの牧場に行った。そこでは羊さんや馬さんがいて、羊さんには餌やりができた。そこの羊たちがかわいすぎて癒された。懸命にキャベツやニンジンを食べまくる姿にめちゃくちゃ癒された。特にこどもっぽい羊がなんとも人間のあかちゃんに通じるような可愛げがあってとても癒された。大人の羊もその場にいたのだが、子羊に餌を与えようとするたびに大人がめちゃくちゃ横から食い散らかし来た。子羊に上げたいのに大人に奪われてしまうみたいなことが多くてめっちゃうざかった。とにかく子羊がむしゃむしゃしている姿をみたいのに大人が割り込んできて食い散らかしていく。そんな姿をみて今の現代社会を思ってしまって若者がどれだけがんばってもその旨味をおっさん、おばさんたちがかすめ取っていくみたいな構図っぽくて嫌だった。
(サムネはむしゃくしゃ食べている子羊ちゃん)
北海道旅行について 帯広編12
