ジンギスカンを食べた後はばんえい競馬場に向かった。ここも徒歩で向かい寒かったが、お腹いっぱいだったためちょうどいい腹ごなしになってよかった。30分ほど歩くとライトアップされた競馬場があった。一般的な競馬場とは違って荷物を運んだり重いものを運ぶような馬さんたちが走って競うようなもので、普通に平和な競馬場とのことだ。サラブレッドのような走るために生まれてきたようなゴリゴリで血気盛んで殺気立っている馬たちの競争をむさくるしい男どもが掃きだめのような場所で熱狂しているようなものではなく、地元のおじちゃん、おばちゃん、お兄さん、お姉さんたちが賭け事をしながら楽しんでいるような雰囲気だった。自分としては生まれて初めての競馬だったためわくわくしながら入り口を入っていった。あとレースは2レースくらいだったから終盤の雰囲気だったが、次はどう賭けるか、どの馬たちがクルのかを予想している雰囲気が動画やテレビで見ていたような光景で面白かった。自分も500円賭けることにした。あと10分ほどで購入が締め切るというアナウンスが流れて早く書かないとと思い立ち、マークシートの記入の仕方からわからずにどういう風に考えていけば賭け事っぽくなるのかもわからず周りの人たちのを盗み見たり見本などを一生懸命に見ながら書いた。その後に一応店員さんにこれでいいかどうかを聞いてみた。いくつか間違いがあったようだったため修正した。危ないところだった。ぎりぎり馬券を買うことができた。勝った後にすぐにレースが始まると思っていたため急いで走るところまで走っていった。まだ始まっていなかったため拍子抜けだったが生まれて初めての競馬が今から始まるのかと思いわくわくしてきた。レースが始まる前の曲が流れ始めたところでドキドキしてきた。馬券は「ゴールドハンター」に単勝500円の賭け。レースがスタートした。ばんえい競馬場は馬がそりを引き、そのそりの上に騎手が乗っている形式だった。勢いよく走りだしたそり付きの馬たち。一番の難関というかここですべて決まると言っても過言でもない大きな坂でみんな一度立ち止まっていた。勢いよく坂を上っていきうまく登れた馬たち、なかなか登れない馬たちが出はじめ、周りの観客たちの歓声が強くなっていった。そこでなんと賭けていた「ゴールドハンター」が勢いよく躍り出たこのまま駆けていければ1位だ。最近で一番の声量をだしながら「ゴールドハンター!いけー」と叫んでいったらなんと1位でゴールを切った。まさにビギナーズラックだった。初めての競馬で初めての単勝を勝ち取り、ハマるパターンに陥った。取り分は忘れたが、2倍くらい?は稼いでいた気がする。そのため最後の1レース。ここで500円ずつ3個馬券を購入した。先ほどの勝利で完全に浮かれていた。というか今回は勝ちとか関係なく楽しみに来たからさっき買った分があるからその分を使い切ろうという感じで買った。単勝2枚と複勝1枚。とにかくどれかが当たればうれしいといった布陣で、とにかく負けないことを目標に選んだ。最後のレースとなって周りの人たちもざわざわとし始めていた。最後のレースの馬券を買い、スタート位置で待ち構えていた。曲がなり、スタートした。やはり最初は勢いよくスタートし、全てが決まるというか、ここがレースの全てという大きな坂で歓声が強くなった。賭けていた馬ばかり目が行っていけーと思いながら声を出していった。あの坂を上り切ろうとする大きな馬たちの必死さと騎手さんたちがめちゃくちゃに鞭を打ちまくるあの感じがこのばんえい競馬場独特の雰囲気なんだろうなと思った。結果は詳細は忘れたがどれか1枚は買ったけど総合はマイナスだった気がする。でも先ほどの勝ちと合わせてプラマイゼロくらいで本当にちょうどよい感じで終われた。終わった後帰り道は同じように競馬を楽しんだ人たちと一緒に歩いているような状態になって、登下校とかを思い出した。一緒の場所にいた人たちがそれぞれ散り散りに歩いていって、その中を歩くのがちょっと嫌になって意味もなく立ち止まって一番後ろを歩こうとしたり、同じように考えている人とその兼ね合いを行ったりする、とてもいい時間だった。とにかく、ビギナーズラックが働いてハマりかけてはいたけどちょうどよい終わり方を神様が調整してくれたためすっきりと帰路についた。次は千葉の船橋競馬場かな。
(サムネはその時の様子)
北海道旅行について 帯広編3
