三角市場で異様な雰囲気を見た後はとりあえずホテルの方、運河の方に向かって歩いていくことにした。乗り物酔いと途中のつまみ食いのおかげでそんなにお腹は減っていなかったのかもしれない。その道中小樽の景色が面白かった。所々に歴史的建造物や昔の線路などほどよいノルスタジックを味わうことができた。一昔前だけどいまだに立派に立っている石造りの建物が多く、東京駅周辺のような雰囲気を感じた。大通り沿いに大きな建物が立ち並んでおり当時の興隆を極めた小樽を少し感じた。本当に立派な建物が多く、こんなに小樽が栄えていた土地だったとは知らなかった。その後有名な運河沿いにたどり着いた。そこらへんで人も多くなにか食べ物でもないかと歩いている時、人力車の人に声をかけられた。年は取っているんだけどしっかりとした体で関西なまりの気前のよさそうなおじさん?お兄さん?どういったらいいのか迷うぐらいの感じの人に人力車のプランを紹介された。人力車で旅をしながらガイドもしながら写真も撮ってくれるとのこと。その後の予定も空いていたため勢いで人力車プランで小樽を散策するプランをお願いした。荷物もあったが、ホテルまで迎えに行くからホテルに置いてきてもいいとのこと。その辺の融通が利いてくれるのは観光客としてはありがたかった。あと人力車に乗るのは一つの憧れだった。実際に乗ってみると目線が高いんだけど車のように枠があるわけでもなく交通ルールや順番も気にせずに悠々と小樽の街並みを見ることができた。また、やはり旅行先に言ったら一回はガイドさん挟んだ方がいいなと思ったのが、結構おしゃべりしてくれるということだ。バスツアーのあちらをご覧ください。のようにスポットスポットでガイドプランみたいなものがしっかりしていて思いつきでしゃべっているわけではないので、体系だった知識や案内を受けることができた。ほとんどがクイズ形式で後半ちょっと疲れたのもあるが、小樽の歴史や成り立ち、立派な建物が多い理由などを教えてくれた。本当に当時の小樽は興隆を極めていて、「北のウォール街」というのは誇張でもなくそのままの意味だったことを知った。いつも大阪や京都、東京が都市として有名だが、一昔前はそれ以外の土地も興隆を極めている時期があるのだとそこではじめて知った。小樽以外にもそういう土地があるのではないかと違う土地へ旅行したいという気持ちも沸いた。こういう勢いで契約してしまった系としては今回の人力車はうまくハマったように思った。だが、一つしまったと思うのはお昼ご飯を食べなかったことだ。途中エネルギー不足でテンションが下がってたし頭も全然回っていなかった。なにか食べ物を持っていればよかったと思ったがそういう出店が出ているようなところは駅近くや運河沿いにはなかったみたいだった。その後オルゴール堂本店に向かって堺本町通りを歩いていくため人力車は堺本町通の入り口でおろしてもらえた。この旅行は5月に行ったのだがやっぱり北海道だけあって寒かった。ちゃんと防寒をして身構えていたつもりだったが、当日だけ久しぶりに寒い日だったみたいでなにか暖かいものと暖かい場所に行きたかった。そんなときにじゃがバターの出店があった。こういうお腹が減っていて寒がっているところに最高だった。店員さんもフレンドリーな感じで気楽にコミュニケーションを取ってくれて楽しかった。
今日はこの辺で切る
(サムネは小樽のお屋敷)